古いダサいとホームページを評価するウェブデザイナーたち

個人サイト制作者とは視覚的に独創的/個性的なウェブページを作る人。主に個人の趣味サイトを自ら1ページづつ制作する人。

ウェブデザイナーとは流行や固定概念の影響を強く受け形式的なウェブサイトを作る人。主に企業・会社のサイトを制作する人。

ウェブ制作者の分類(カテゴリ)

主に2000年代前半まで多く存在したウェブ制作者、今でもHTMLファイルを1枚1枚作り、流行の影響を受けず独自のデザインでウェブページを公開してる人のことを個人サイト制作者と呼ぶ。

他人が作成したデザインテンプレートなどで個人のウェブサイトを運営している人は個人サイト管理人、配布されてるデザインテンプレートなどで個人ブログを運営している人はブロガー、ブログのデザインテーマを自分で制作している人はブログデザイナーと分類される。

個人制作のサイトが昔っぽい、古いという印象を受けるのはブラウザ技術による制作制限を受けたものであり、制作技術不足のページ=ダサいホームページという評価はデザイン的見識の浅さによるものである。商業的でない=ダサいという見方は周りに流されやすいメジャーなもの・有名なもの至上主義者が個性を否定しているだけのことである。

2000年代に個人サイト制作者の中にも優れた視覚的感覚と発想で洗練されたホームページを作っていた人たちがいたことはあまり知られていない事実である。※1
NC30 NSR50 リモコンリレー配線図 GA61 Nakayoshi FM
ウェブ生産需要曲線

創造力のないあなたはせいぜいウェブ批評家(デザイナー)

ウェブデザインの価値増殖分
インターネットで価値ある情報や内容を求める利用者にとってウェブデザインの重要性は低い。 その重要性の低いウェブデザインを評価するのは大抵ウェブデザイナーとその周りの人間である。

そしてウェブデザイナーとそのまわりには発想力豊かで独自の価値観に自身を持っている人がまずいない。人気のあるサイトのデザインがいいと思い、"UI"※2 "UX"※3とかいう言葉を使いデザインについて議論し、責任を逃れるように他サイトのまねをするという結論に至る。

実際、企業でのウェブ制作は流行、施工主の好みや価値観を基準にデザインを採用するばかりなうえ、収集した情報を分析しページの再設計に活かすとういうケースは以外なほど少ない。

流行的で形式的なものを好む企業やビジネスでは生み出せないウェブデザインこそ個人サイト制作の魅力。 商業的な退屈さを感じさせないページを作る個人サイト制作者のこだわりや創造的才能はページの構図案やサイトの内容からも読み取れる。

そう、あなたは個人サイト制作者になれない。※4 せいぜい良くて民間企業のウェブデザイナーだろう。

※1 洗練された90年代ホームページというウェブデザインジャンル
※2 UIデザインとはページ内の情報や構造を利用者にとって理解・操作しやすく画面を設計すること。
※3 UXデザインとは制作側の価値観ではなくサイト訪問に関する情報をもとにページの見た目や情報、構造を変更し訪問者の行動を操作すること。
※4 カスタムホームページ個人制作者親睦会:古く昔から存在するウェブサイト制作者の集い。制作技術に頼らず、独自の価値観と感覚でウェブをデザインする個人ウェブサイト制作のために2002年発足。